浜松工業高等学校(静岡県)
髙橋 舞さん/村上 莞和さん/篠田 達哉さん
近年、デートDV(ドメスティックバイオレンス)などの男女間のトラブルが表面化し、大人の世界だけではなく高校生にとっても身近な課題となっています。そこで、高校生と一番身近な「親たち」が現代の恋愛状況について学び、子どもの危機を救える知識を学んでもらいます。また普段の授業で高校生自身も学び、男女間トラブルに遭遇しても気軽に相談できる環境を創ります。
高校生がかかえる繊細な男女間の問題に、PTAとして大人が介入していくという大胆さは誰しも、大なり小なり嫌悪感を持つことでしょう。ですがそこで終わりにせずさらに考えを進めた先に何があるのか、もはやこの問題が当事者だけで解決しようとするのではなく、利害関係者としてまわりの大人を交えた解決方法を再考してみようと思ったことは、ある意味すごいと思いました。
このアイデアの未来の想定は、「若い人を救いたい」というだけではなく、「大人に理解してほしい」ということだとも考えました。ここから導きだされる2つのターゲット「高校生本人たち」「その親」に対するアプローチやさらに必要な視点を考えてみました。
まずは「正しい恋愛ってなんだろう?」です。無自覚にDVを受けてしまう原因は、DVだとわからず「正しい恋愛」と思い込んでいることにあると思います。どこからDVで、どこまではDVでは無いのか。ここを話しあうということが、この提案内容の重要なポイントのような気がします。その際、自分を議題にするのは難しいと思いますので、DV防止法が2013年に改正されてからの施行事例や、こんな場合ってDVなの?と素朴な疑問を積極的に話し合う機会なら、「これなら話しやすそう!」と高校生たちも親も「同じ土俵」で討議することができるかもしれません。また話し合った後に、さらにどんなアクションを実際に高校生たちにしてもらうかまで盛り込まれていると、さらに奥行きのある提案内容になっていくと思いました。
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード