24.10.30
受験生のなかには、大学入学を機に人生初の一人暮らしを始めるという人もいるでしょう。新生活への期待やわくわく感でいっぱいな一方で、「どの辺りに住むのがいいんだろう??」と迷う人も多いはず。とりわけ、山形に土地勘がない場合、不安も大きいかもしれません。
そこで今回の記事では、芸工大入学後は一人暮らしを考えている!という皆さんに向けて、アパート探しの方法?契約までの流れについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いている私も山形市内に住んでいて(自宅~芸工大までは10キロ、車で20分ほどの距離)、地域の事情はある程度分かるものの、より専門的なお話を伺うため、芸工大から2キロほどの距離にある西王不動産(せいおうふどうさん)を訪ねました。芸工大生が普段からお世話になっている不動産会社のひとつです。
お話を伺ったのは、賃貸管理事業部の栗原さん(写真右)。20年以上のご経験を持つ、まさにプロフェッショナルです。
栗原さんによれば、「〇月までに決めないと物件がなくなる」などという明確なタイミングがあるわけではないとのこと。
芸工大周辺は物件数が豊富なことと、卒業できるかどうかは2~3月にならないと分からないという学生もいるため、焦って早めに契約してしまうと、2~3月にもっと良い条件の物件が見つかる可能性もあるとのこと。このため、具体的に「この時期までに決めるべき」とは一概には断言できないそう。
もちろん、早い時期に確保しておくのも一つの手ではありますが、「良い物件はすぐなくなってしまうのではないか」と不安に思わずに、焦らず検討することが大切です。
受験生に「どのエリアに住むのが良いですか?」と聞かれたら、大学では国道13号線東側の、大学からほど近いエリアをおすすめしています。具体的な地名で言うと、北から順に、小立、東青田、中桜田のあたりです。
なかでも、一番人気なのは「東青田」エリア。その理由は、坂の勾配が緩やかだから。
芸工大は、東から西へと広がる丘陵地の一番東側に建っている(=小高い丘の上に建っている)ため、通学時、坂の上り下りを避けては通れないのですが、東青田から大学までの勾配は、中桜田、小立のそれに比べて、若干緩やかなのだとか。
通学の利便性から、東青田エリアが長年一番人気です。徒歩や自転車での通学を考えているならこのエリアが便利です。 |
ちなみに、栗原さんによれば、いずれのエリアも、まんべんなく物件があるそうです。また、中桜田エリアにはコープ桜田、東青田エリアにはマックスバリュ青田店、小立エリアにはヤマザワ松見町店と、それぞれ利用しやすい距離にスーパーもそろっています。
荷物が多い学科?コースもありますので、生活の利便性や徒歩通学のしやすさを考慮してエリアを選ぶのが大切です。 |
一方、エリア選びでは注意したいことも。
2年生になって、より大学近くの物件に住み替える学生もいます。山形市東部には芸工大のほかに山形大学があるのですが、不動産会社に山形大学寄りの物件を紹介されて、そこに住み始めてしまう、といったケースです。この場合、通学の利便性が下がり、特に夜遅くまで課題に取り組むことが増える2年生以降は、大学近くに住み替えたいと考える学生が多いようです。 |
引っ越しには、時間もお金も体力も使います。大学在学中の4年間、引っ越さずに済む物件を選びたいところですよね。
アルバイトをするために、賑やかなエリアに住みたい方もいらっしゃいます。その場合は、13号線を越えた先の荒楯町や松見町などが候補に挙がります。なるべく大学に近いエリアでの生活を推奨していますが、学生さんのライフスタイルに合わせた物件選びもサポートしています。もちろん予算もありますので、それぞれの条件に合ったところを一緒に探す形ですね。 |
山形市内の地理が分からない場合、芸工大生向けの物件を多く扱う不動産会社にそのことを伝え、相談してみるのが得策です。
実は近年、芸工大周辺の物件は全体的に家賃が下がっていて、家賃3万円台の物件が豊富なのだそう。
エリアによって、家賃に違いがあるのかお聞きしたところ、大きな金額差はないそうです。
最近はカラーモニター付きのインターホンやデジタルキー※、宅配ボックスの需要も高まっています。オーナーの方にはこうした設備を導入するよう提案していますが、家賃は上げづらい状況です。結果、全体として設備は整ってきており、価格も抑えられているように感じます。 |
※ドアをキーレスにして(入居者は暗証番号を入力するか、専用のカードをかざして解錠)、ドアが閉まると自動的に施錠される仕組みの電子錠。利便性や防犯性を高められるなどのメリットがあります。
最近では、オンラインの内覧で物件を絞り込み、最終的に現地で確認する、という流れが一般的。
西王不動産のWebサイト では、一部の物件は「360°パノラマ写真」で内覧が可能。好きな角度から見ることができるので、従来一般的だった間取図と写真では分からなかった、部屋の内装や天井の高さ、コンセントの位置などを細かく確認することができて便利です。
ただし、実際の物件の雰囲気や周辺の環境は、現地に行かないと分からないことも多いため、時間に余裕がある場合は、現地で見てから決めるのが理想です。大学からの距離感や周囲の雰囲気を体感することで、自分に合う物件かどうか、最終的に判断したいところです。
料理をする学生が二口コンロを希望したり、洗面台にこだわる人もいます。学生のこだわりも多様化してきていて、重視するポイントも異なるため、私たちも優先順位を尋ねてから紹介するようにしています。 予算や設備、場所など、どれが一番重要なのかを事前に考えていただくと、こちらも適切な物件を紹介しやすくなります。たとえば、親御さんにとってはセキュリティや家賃が重要だったり、学生本人は利便性やアルバイト先へのアクセスを優先するかもしれません。そういった希望を明確に伝えてもらうことが、スムーズな物件選びにつながります。 とにかく、何を優先したいかをしっかり考えることが大切です。特に親御さんの前では、学生が本音を言いづらいこともあるため、こちらから “重視したいことはありますか?” と尋ねるようにしています。 |
新生活の第一歩である住まい探しは、安心して大学生活を始めるための大切な準備です。山形の地理や生活環境をイメージし、希望する条件を整理して優先順位を付けておくことで、物件選びをスムーズに行えそうです。
アパート探しの記事はまだ続きます。次回は「契約までのプロセス」がどのようなものかをお伝えします。
住所:山形県山形市桜田東四丁目9番23号
TEL:023-641-5255
営業時間:10:00~17:00(事前予約のみ9時~18時対応可)
定休日:毎週水曜日(年末年始、お盆、GW除く)
X(旧Twitter):アパマンショップ桜田店【山形】西王不動産 (@seiou55smile)
Instagram:西王不動産(@seiou55smile)